健康診断

病気や怪我をしたら治療するのは当然ですが、できることなら病気を未然に防ぎたいものです。予防が最も苦痛がなく、体に負担をかけない方法です。
もし病気になってしまったとしても、元気で体力が十分ある早い段階で発見できればそれだけ動物に負担なく治療ができます。

そのため当院では7歳以下の子は年に1回、8歳以上の子は年に2回の健康診断を推奨しています。
健康診断でどの項目を取り入れるかは飼い主さまとご相談の上プランを作成いたします。

動物は自分で不調を伝えたり、必要に応じて病院に行ったりすることはできないため、症状として目に見えるようになる頃にはすでに病気がかなり進行している場合も少なくありません。
元気で何も問題がなさそうに思う場合でも、健康診断をすることで、現在の体の状態を把握できます。体の状態や生活習慣を知ることで防げる病気も多くあります。

これまで長い間、健康診断を受けていなかった子が手の施しようがない状態で来院し、何もしてあげられないことが何度もあり、獣医師としてもとても悲しい思いをしました。
例え、がんや心臓病であっても軽度なうちに治療ができれば回復するケースもたくさんあるので、普段から何かおかしいな、と思ったら躊躇わずにご来院ください。
何もなければそれが一番幸せなことです。